『土竜の唄』パピヨンの名言① 『いい種も悪い種も…』

名言

はじめに

みなさんこんにちは!
今回は、漫画『土竜の唄』(高橋のぼる、小学館)から名言一つを紹介します!

いい種も悪い種も、自分で蒔いたモノを刈り取るのが人生だ。
だから人生ってのは面白い。
いい花咲かせろよ、兄弟。
~中略~
お前は俺の出会った男の中で、最高に面白い男だよ。
     by 日浦匡也(パピヨン)

     出典:『土竜の唄』(高橋のぼる、小学館)122話

パピヨンこと日浦匡也(ひうらまさや)が、対立中の蜂乃巣会(はちのすかい)のヒットマン・金目(きんめ)に両足を撃たれて瀕死のときに、兄弟分の菊川(きくかわ)に言ったセリフです。

このセリフは「いい行いをすれば、いい結果が自分に返ってきて、悪い行いをすれば、悪い結果が自分に降りかかる」という「因果応報」の意味です。

筆者の心に刺さったので、この名言の良さを三つにまとめて解説します!

頑張れば、報われる

このセリフの良さは、「行動して頑張れば報われる」と背中を押してくれる点にあると思います。

往々にして世界は、頑張った割に思うように成果が出ないことがあります。

また人というのは、やる前から「どうせ自分なんて」と卑屈になって、行動しないままズルズルと生きていたりします。

しかし、そうではないと。

行動はちゃんと報われるんだ、成果は出るんだ。
だからお前も頑張れよ。「いい花を咲かせろよ」と。

そう励まされると、よしやってやろうという気持ちになります。

行動あるのみ

もう一つのよさは、「悪いこと」も肯定している点です。

日浦は、「いい種を蒔くといい花が咲く」ことだけを肯定するのではなく、「悪い種を蒔くと悪い花が咲く」ことも含めて、「面白い」と肯定しているのです。

すると、一番面白くないのは、つまり一番よくないのは、何も種を蒔かないことです。

それはすなわち「行動しないこと」だとも捉えられるかもしれません。

行動せず、いい花も悪い花も咲かないことこそ、一番「面白くない」のです。

だから、「とにかく行動しろ」そんな日浦の姿勢も見える一言です。

「行動しろ」といのは日浦のポリシーのようで、以下のセリフもあります。

この地球って星は行動の星!!
なんでもやってみりゃいいんじゃねぇか!?
     by 日浦匡也(パピヨン)

     出典:『土竜の唄』(高橋のぼる、小学館)736話

また、『土竜の唄』とは関係ないですが、行動に関する名言は他にこんなのもあります。

人生のバッターボックスに立ったら、見送りの三振だけはするなよ。
     by 小林茂

人のせいにしない姿勢

悪いことを悪いとはっきり自覚している、という点もいいですね。

日浦が死にかける時、「俺も随分悪い種を蒔いちまったからな」と語ります。

そして、自分が追い詰められたこと、死さえも受け入れる姿勢を見せます。

自分が追い詰められたことを人のせいにせず、自分が行なってきたことの結果だと受け入れ、結果を正面から引き受けようとする姿勢が、最高にかっこいいのです。

人のせいにしないというのは中々難しいです。

しかし、自分の責任を振り返ってこそ、次からはこうしよう、ここを改善しよう、と自身の成長に繋がります

成長できますし、人間としてかっこいいですね。

「男を磨く」「魂を磨く」とはそういうことなのかもしれません。

まとめ

今回は、パピヨンこと日浦匡也の名言のよさを解説しました!
パピヨン、かっこいいですね。
それではまた次回。

この記事を書いた人

都内私立大学を卒業→大学院進学→メーカーに就職←イマココ、のアラサーブロガー。高校3年生の現代文の授業で、『舞姫』(森鴎外)の解説を受けてから文学にハマり、以降文学書を読み漁る。好きな作家は村上春樹、夏目漱石、太宰治。
いろんな作品の考察や感想を書いていきます。たまに書評も。

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