樹木希林さんの名言3選 『学校へ行きたくない君へ』より

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こんにちは!

今回は、『学校に行きたくない君へ』(全国不登校新聞社・編、ポプラ社、2018.08)に収録されている、樹木希林さんのインタビュー「難があってこそ育つ」の中から3つの名言をご紹介いたします!

名言1 人がなぜ生まれたかといえば、いろんな難を受けながら成熟していくためなんじゃないでしょうか。

人がなぜ生まれたかといえば、いろんな難を受けながら成熟していくためなんじゃないでしょうか。-樹木希林さん-
出典:『学校に行きたくない君へ』(全国不登校新聞社・編、ポプラ社、2018.08)

困難を肯定的に捉え直すことができる、いい言葉だと感じました。

筆者自身は今まではありがたいを、有ることが難しい、つまり、ある事が当たり前ではないので大切にするべきだ、というイメージで捉えていました。

一方で樹木希林さんは、「ありがたい」を「有り難い」、つまり「難がある」、難が有ることで自己が成長出来る、という意味で捉えているのです。

自分にとって不本意な行動を取る相手に対して、自分を成長させてくれる存在であると捉えています。

普通は嫌な相手に対してはネガティブなイメージを抱きます。
憎んだり、恨んだりします。

しかしそうではなくて、自分を成長させてくれるための存在であって、悪いものではなくむしろいいものである。
そのように、相手に対してポジティブなイメージを持つきっかけをくれます。

さらに、自身の成長のため、という困難に対処する目的を提案してくれる点もいいですね。

人は困難にぶつかるとどうしても、「何で自分ばかり」「こんなはずじゃなかった」と悲しい気持ち、暗い気持ちになりがちです。

ですがそんなときこそ、「この困難が自分を成長させてくれる」「この苦しみは自分の成長のためにある」
そんな風に視点を変えて捉えなすことで、少し前向きになれる気がします。

名言2 人として生まれてくることは極めて稀なことだ

お釈迦さんがね「人間として生まれることはきわめて稀なことだ」と言ってるの。だったらね、生き続けなきゃ、もったいないじゃない。 -樹木希林さん-
出典:『学校に行きたくない君へ』(全国不登校新聞社・編、ポプラ社、2018.08)

人として生まれたことがレアだと思うと、今のこの人生を大事にしたくなってきますね。

「せっかくレアな人に生まれたのだから、〇〇をしたい」と、希望を持つ原動力にもなります。

進撃の巨人のエレンイェーガーのセリフを思い出しました。


アルミン「どうしてエレンは外の世界に行きたいと思ったの?」
エレン「どうしてだって? そんなの・・・決まってんだろ・・・ オレが!!この世に生まれたからだ!!」

出典:『進撃の巨人』(4巻, 諫山創・作, 講談社)

せっかく生まれたからには自由に生きたい。

せっかく生まれたからには、と思うと、自分の人生の目的を意識したり、欲望に忠実であろうとしたり、人生のモチベーションが上がる気がしますね。

また、「人として生まれたことは稀」という言葉には、「人として生まれる」以外の可能性もあった事が指し示されています。

仏教の輪廻天才を指しているのだと思いますが、人ではなく、虫や獣、果てはこの世ならざるものに生まれる可能性もあったという考え方です。

こうして輪廻転生に思いをはせると、目の前の苦しみは些細なことに思えてくるかもしれません。

私たちは日々の生活に追われているとついつい目の前のことに囚われがちです。
狭い世界の中で起きる出来事に頭を悩ませ、時に追い込まれてしまいます。

しかし、今見えているもの、いる場所だけが世界ではありません。
この言葉は、そういう一歩引いた視点をくれますね。

名言3 まわりと自分を比べない

まわりと自分を比べない -樹木希林さん-
出典:『学校に行きたくない君へ』(全国不登校新聞社・編、ポプラ社、2018.08)

頭では分かっているつもりが、ついつい忘れてしまうことですね。
人と比べて落ち込んでしまったり、卑屈になってしまうのは良くないですね。

落ち込んだり卑屈になってもいい事ありませんからね笑

人と比べてここが足りてないなと思ったら、落ち込むのではなく改善のための行動を出来たら、人生がいい方向に転がっていく気がします。

また、そもそも人と比べることなく自分は自分、そう割り切ってただあるがままの自分を受け入れる。
それが出来たら、きっとすごく気が楽になりそうです。

ふと人と比べて落ち込んだ時に、人と比べても仕方ないよな、と気持ちをきっかけになるいい言葉と思いました。

まとめ

今回は、『学校に行きたくない君へ』より樹木希林さんのインタビューの中から名言を3つ選びました!
どれも含蓄のあるいい言葉でしたね。
それではまた次回。

この記事を書いた人

都内私立大学を卒業→大学院進学→メーカーに就職←イマココ、のアラサーブロガー。高校3年生の現代文の授業で、『舞姫』(森鴎外)の解説を受けてから文学にハマり、以降文学書を読み漁る。好きな作家は村上春樹、夏目漱石、太宰治。
いろんな作品の考察や感想を書いていきます。たまに書評も。

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